e-ラーニングの導入が
目的にならないようにすることが重要です。
eラーニングの導入そのものが
目的化しないよう運用を検討することが重要です。
コロナ禍を経て急速に普及したオンライン研修。
その代表的な手法が、LMS(学習管理システム)を活用した
eラーニングによる「個別最適化された学習」という形式です。
一人ひとりの状況に合わせた学習方法として期待されていますが、
成果を出すには、以下の「誤解」を正しく理解した上での実施が不可欠です。
● パーソナライズ学習における誤った仮説1
「学習者が学びを自己コントロールできる場合、学習効果は高まる」
この仮説が成立するのは、学習の土台となる基礎知識が備わっている場合に限られます。
基礎知識が不足している学習者の場合、情報の重要度を正しく判断できず、
誤った解釈や、的外れな意思決定をしてしまうリスクがあるというものです。
● パーソナライズ学習における誤った仮説2
「学習タイミングを本人が自由に選択できる場合、より深く学べる」
人間の脳は本能的に負荷を避ける性質があるため、
本質的な学びを得るプロセスには、
相応の知的努力や負荷を伴うからです。
さらに、人間には認知バイアスが存在し、自分に都合の良い解釈をしてしまいがちです。学習を個人に一任しすぎると、最適な教材や学習法を選べないだけでなく、学習そのものを先送りする懸念も生じます。
これら2つの誤った仮説を理解した上で設計することが、研修効果の最大化に繋がります。「自主性」という言葉を、単なる「社員個人任せ」にすり替えない仕組みづくりが求められています。
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株式会社アイル・キャリア代表取締役。
2006年の創業以来、企業・自治体の人材育成に携わり、研修・人材開発の現場に立ち続けています。
自身も一つの研修との出会いによって人生が大きく変わった経験から、
「人には可能性がある」ことを人材育成の原点としてきました。
20年間の実践を通じてたどり着いたのは、学びを一過性のものにせず、
人と組織が変わり続けるためには、意志や熱意だけではなく「仕組み」が必要であるという考えです。
現在は、AI時代だからこそ大切にしたい人間らしさと、
一人ひとりの持ち味や可能性を活かす人材開発を追究しています。