最終更新日 2025年12月24日
なぜ「人が集まる場」が、今も必要なのか?
集合研修の価値を、
「対面だから」「空気感があるから」
だけで語るのは、十分ではありません。
本当の価値は…、
・他者の視線がある中で
・言語化を迫られ
・逃げ場のない問いと向き合い
・その場で、自分の意思を決める
こうした経験ができることにあります。
人が集まるから価値が生まれるのではなく、
「決めることが求められる場」だからこそ、
人が集まる意味が生まれるのです。
AIの進化によって、
「調べる」「まとめる」「考える」「それらしい答えを出す」
こうした行為の多くを、AIが担えるようになりました。
その結果、
集合研修、eラーニング、OJT、AI活用など、
これまで別物として扱われてきた施策が、
同じ土俵に並び始めています。
にもかかわらず、
人材育成の議論は、
「対面かオンラインか」
「集合研修は必要か不要か」
といった“手法論”から、なかなか抜け出せていません。
しかし、
本当に問うべきなのは、
そこではないはずです。
人材育成というと、
「知識を学ばせること」
「できるようにすること」
「スキルを身につけさせること」
だと捉えられがちです。
もちろん、それらは大切です。
ただ、
現場ではこんな光景を
何度も目にしてきました。
・分かっているのに、動けない
・正解を知っているのに、決められない
・失敗を恐れて、一歩を踏み出せない
知識やスキルがあることと、
自ら判断し、行動できることは、
必ずしもイコールではありません。
ここで一度、
人材育成の定義そのものを、
問い直す必要があると感じています。
AIは、
選択肢を示すことも、
判断材料を整理することも、
とても得意です。
しかし、
・どれを選ぶのか
・どこで腹をくくるのか
・その結果を引き受けるのか
これは、人にしかできません。
人材育成の本質とは、
「正解を教えること」ではなく、
人が迷い、考え、決める瞬間を
どう設計するかにあります。
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最近の研修現場では、
事前課題をAIで仕上げてくる受講者や、
休憩時間にAIで講師の話を確認する受講者も珍しくありません。
正解は、
以前よりも簡単に手に入ります。
その一方で、
「では、自分はどうするのか」
「明日、何を変えるのか」という問いは、
より鋭く突きつけられるようになっています。
これからの研修担当者は、
「講師を手配する人」でも、
「単に、学習環境を整える人」でもなくなります。
求められるのは、
学ばせることよりも、決めさせる場を設計することです。
減らす・残す・変える。
その判断軸は、「効率」ではなく、
「人が引き受ける責任が、そこに残っているか」。
私は、研修で
もはや答えを教えようとは思っていません。
※もちろん、答えを聞かれれば答えます。
それでも、あえて、
「それで、どうしますか?」
この問いを投げ続けること。
そして、
受講者自身が決めた一歩を、肯定し、後押しすること。
それが、私の仕事だと考えています。
大切なのは、
流行に合わせることでも、
他の団体と合わせることでも、
正解を当てにいくことでもありません。
「人が決める場」を、どこに残すのか。
人材育成とは、AIではなく、
人が人の“覚悟”を育てる仕事なのだと、
私は思っています。
なぜなら、
人は論理的に正しいから納得するのでなく、
感情や誰が言っているかも含めて、
納得して行動にうつすものだからです。
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