エキスパート科学の第一人者Anders Ericsson氏によれば、
「エキスパートになるには、特定の種類の練習を数多く行う必要がある。」とのことです。
また、エキスパートになるには、
多くの時間が必要とされることは確かなのですが、
それに必要とされる時間は、
その分野によっても異なるとのこと。
さらに、エキスパートになるために必要とされるタイプの練習には、
「意識的練習」というものが重要であるともされています。
つまり、練習は練習でも、単に、いつもと同じやり方を繰り返しているだけでは、
いくら多くの時間をかけて練習しても、スキルを伸ばすことはできないということです。
単に、同じ方法を繰り返していると、知らず知らずのうちに惰性が生じ、
やがて、スキルが劣化することすらあるとのこと。
では、意識的練習とは、一体、どのようなものなのかというと…、
1、具体的で明確なゴールがある
2、適切なフィードバックが与えられる
3、コンフォートゾーンから出る
4、無理をすることによって適応性を活用する
5、難しい部分について十分に練習する
6、自分で間違いをみつけて調整する方法を学ぶ
ただ、上記を踏まえて意識的練習さえすれば、誰でもエキスパートになれるかというと、
そうとも言えないようです。
もって生まれた才能や資質、狙う分野によっても異なるようです。
エキスパートになるための研究は、まだまだこれから進んでいくと思われますが、
適材適所を考えた人材の配置、経営戦略から考える人材開発アプローチなど、参考になる部分が多々あるのではないでしょうか。
株式会社アイル・キャリアは、お客様ごとに抱える課題や目標に合わせたオーダーメイドプログラムで”学び”を提供する研修会社です。官公庁・自治体から上場企業、医療法人や学校法人まで様々なお客様に対して、ご要望と時流をふまえた必要な”学び”を、新人から管理職まで幅広く提供し、組織の人材育成を支援しております。特徴としては、その研修で達成したい目標(行動変容)の先にある成果、パフォーマンス(行動変容の結果得らえるもの)までを意識してプログラムを作成することにあります。