突発的な出来事で焦ってしまうことはありませんか?マニュアル通りにいかないことが起こることは、仕事上では当然のことです。しかし、その度に焦ってパニックになってしまい、「どうして対応できないのだろう」と落ち込んでしまう方は多いのではないでしょうか。この記事では、イレギュラー対応能力向上が必要な理由と、向上のための具体的な解決方法などをご紹介します。
イレギュラー対応力の向上が重要な理由は主に3つあります。
現在、新型コロナウイルスや働き方改革の影響で、フリーランスやテレワークなど、多様な働き方が認められるようになりました。これまでにない新しい働き方に対して、経験や慣例に基づいた判断だけでなく、自身の経験や知識、そしてスキルをもとに本質的な問題を見極め、根本的な解決のために対応できる力が求められます。
イレギュラー対応力は、個人・組織を問わず、ビジネスシーンにおいては誰にでも必要なスキルです。特に、日々の業務でキャパシティオーバーになって焦ってしまう人ほど身につけるべきスキルでしょう。仕事をする中で想定外のことが起こることはよくあることです。そのような中でも落ち着いて冷静に対処する力が求められます。
ITツールの進化やVUCAから激化する市場競争などによって、社会は常に変化を続けています。変化に合わせた働き方の多様化が顕著に現れている現代のビジネスシーンでは、いつ、どのようなときであっても柔軟に対応できる人材が必要なのです。
それではイレギュラー対応力が高い人材、または組織にはどのような特徴があるのでしょうか。人材と組織に分けて詳しく解説します。
イレギュラー対応力が高い人材は、下記のような特徴があります。
これらの能力やスキルを持っていると、イレギュラー対応力が高いと評価され、市場での価値も高くなる傾向にあります。目まぐるしく変化する今の時代において自身の能力を最大限に発揮したパフォーマンスを出す人材は、共通してイレギュラー対応力が高い傾向にあります。
イレギュラー対応力が高い人は下記のような特徴も備えていることが多いものです。
イレギュラー対応力が高い組織は、社員のエンゲージメントも高いという特徴があります。このような企業は、社内で人事面談や人材教育、研修などを定期的に実施し、社員のモチベーションを管理しながら生産性の向上を目指しています。これらは、社員の離職率の低下にも繋がっています。
イレギュラー対応力が高い企業には下記のような特徴も見られます。
繰り返しになりますが、日々の業務の中でイレギュラーな事態はいつ起きてもおかしくありません。また、仕事だけでなく、プライベートでもイレギュラーで想定外な事態が発生することもあるでしょう。イレギュラー対応力を養うことで、不測の事態が発生しても落ち着いて対応できるだけでなく、自身の市場価値を高めたり、組織としての総合的な価値の向上につながったりと、数多くのメリットがあります。
社会情勢に連動してビジネス環境もめまぐるしく変化しています。どんどん変化を遂げていく市場の中で、常にイノベーティブなアイディアを出して市場競争で勝ち抜くためには、急激な変化に対応する力が求められます。イレギュラー対応力があるということは「変化に対応できること」と同じです。つまり、「変化に対応できる」=「常に競争優位に立てる」=「市場で勝ち残れる」ことであることから、イレギュラー対応できる力はこれからの世界や社会で生きていくために、個人としても企業としても必要不可欠なスキルであると言えます。
イレギュラーな事態に対して冷静沈着になり、かつ適切な対処ができる人はまだまだ多くはありません。特にイレギュラーな事態が起こり、危機的な状況に陥った場合なおさらです。
そのため変化が目まぐるしい現代で、イレギュラーな事態に素早くかつ的確に対応できる人材は高く評価されます。新しい環境や課題に対してフレキシブルに対応できるため、より高い成果を上げることができると見なされるからです。イレギュラー対応力があることで自身の市場価値が高まり、社内評価や転職活動でも有利になることがあります。
イレギュラー対応力がある人は、新しい環境に適応して変化に対応できるスキルを持っているため、時代に合ったマネジメントスキルを身につけることが可能です。
また、多様性が認められるようになった今の時代において、それぞれ個性の違うメンバーを束ね、適切にアサイン・管理するためにはさまざまな条件への対応力も求められます。これらの経験は、マネジメントスキルの向上にもつながるでしょう。高いマネジメントスキルが身につけられると、部下のエンゲージメントを高めることも可能となります。
一般的に「イレギュラー対応力」とは、1つのスキルではなく下記のように複数のスキルの集合体のことを指します。
ここでは、これらの3つのスキルについて詳しく解説します。
変化対応力とは、社会やビジネスの環境変化に対して、素早く柔軟に適応し、新しい環境や状況に馴染める力を指します。変化に素早くかつ柔軟に対応するスキルを持った人材は、下記のようなスキルを持ち合わせていることが多いです。
いずれのスキルもビジネスで成功するのに重要なスキルです。
問題解決力とは、自身のこれまでの経験や客観的な視点から、目の前にある問題や課題を正しく把握し解決に導ける力のことを指します。問題解決力があると、突発かつこれまでに遭遇したことがない問題に対しても、周囲と協力しながら日々の業務で培った「判断材料」を有効に活用し、問題に取り組めるでしょう。また、問題解決だけでなく、今後に活かすためのフィードバックや新たなビジネスチャンスを生み出すことにもつながるものです。
状況把握力とは、目の前にある状況を客観的かつ論理的に理解しながら、ポジティブな面とネガティブな面をそれぞれ正しく把握する力のことを指します。日々の業務の中でイレギュラーなことが起こってしまうとキャパシティオーバーになってしまい、焦ってしまう人ほど身につけるべきスキルだと言えます。難しいことのように感じるかもしれませんが、基本をしっかりと押さえた上で、問題の全体像を客観視して正確に把握することができれば問題ありません。自身と周囲の状況を客観的に把握して、目の前の課題や問題にベストな解決策を出せるようになりましょう。
タイムマネジメント研修の最大の目的は、働く人たち一人ひとりが、「より良く働き、より良く生きる」ことの実現にあります。組織には、スタッフ、プレイングマネージャー、管理職という3つの層がありますが、各々の立場や役割に合わせた「適切な」タイムマネジメント手法が存在します。
タイムマネジメント研修で特に重要なのは、効率化を図るべきものと、図ってはいけないものを理解することです。行き過ぎた効率化は、かえって「残業の削減」や「仕事の生産性」を悪化させることになるものです。
スタッフや新人向けタイムマネジメント研修の目的は、決められた時間内で成果を出せるようになることです。1日24時間という与えられた時間の中で、いかに効率よく仕事を進めるかがポイントです。
研修では、個人でできる手法・工夫を中心に、周囲も巻き込んで取り組むノウハウについても一部学びますので、チームの段取りを効率化することにも繋がるでしょう。
また、ITに強いデジタルネイティブ世代として、DX視点での効率化を学び、提案する姿勢も求められます。上司に萎縮することなく、DX推進の必要性を伝えることができれば、上司や先輩社員の「残業削減」にも貢献するでしょう。
個人のタイムマネジメントはもちろん大切ですが、その取り組みを部署全体、チーム全体に波及させるためには、プレイングマネージャー・管理職が主体的に行動していく必要があります。
プレイングマネージャーの主な役割は、スタッフ・新人の「働き方」を整えることです。研修では、部下一人ひとりが「決められた時間内で成果を出せる」「特定の部下に業務が偏り過ぎないようにする」ための業務割り振りや指示の習得を目指します。これらを実行できれば、部署全体のムダな残業削減に役立つでしょう。
具体的には、既存の業務フローを整理して不要な工程をカットする、暗黙知を形式知としてまとめ、組織知として共有する仕組み作りなどの手法を身につけます。併せて、業務のあり方そのものを見直すための視点や、DX活用の必要性などについても学びます。
タイムマネジメント研修を行っている業者は多く存在しますが、その中でもアイル・キャリアが実施するタイムマネジメント研修は、他社と比較して多くのメリットや特徴があります。
今回ご紹介するプログラムは一例であり、研修内容を自由にオーダーしていただくことも可能です。お客様のお話を伺った上で「残業の減らし方」に特化したプログラムの作成も可能です。
~アイスブレイク&自己紹介~ | |
1.タイムマネジメント上手になるために
| 講義 |
《実習1》個人ワーク/ペアワーク
| 実習 |
2.段取りとタイムマネジメントの基本
| 講義 |
《実習2》個人ワーク/ペアワーク
| 実習 |
《実習3》グループワーク(事前課題)
| 実習 |
3.さまざまな段取り術
| 講義 |
《実習4》振り返り/グループ内共有
| 実習 |
※まとめ、質疑応答、アンケート記入/研修終了 |
オンライン研修では、事前課題としてeラーニング視聴などを設定しています。事前課題からの学びのシェアやグループワーク、できる先輩との対談といったプログラムを設け、集合研修以上に集中力が持続するような構成となっています。
~アイスブレイク&自己紹介~ |
1.事前課題(動画視聴)の振り返り ● 事前課題の振り返りをグループ・全体で共有 |
《実習1》グループワーク ● テーマ「駅弁を作ろう!」 ● 指定された駅の中から1つ駅を選択し、駅弁を企画 ● 企画した駅弁を相互にプレゼン ● プロセスの振り返り・印象交換 ● グループ・全体で共有 |
2.事前課題(時間の使い方の見える化)の振り返り ● 事前課題の振り返りをグループ・全体で共有 |
《実習2》グループワーク ● テーマ「それ先輩に聞いてみよう。」 ● 各グループの先輩社員1人ずつが発表 ● 仕事の段取り、コミュニケーションなどのポイントをシェア ● パネルディスカッション・質疑応答 |
3.研修全体の振り返り ● 職場実践・行動計画をグループ・全体でシェア ● 質疑応答 |
4.終了 |
1)仕事の優先順位を重要度で決めることや、イレギュラーに備えてスケジュールを立てることなど、業務に活かせることが多い講義だった。講師の先生も明るく分かりやすかった。
2)グループワークで他の課の仕事を聞け、そこで気を付けていることの話を聞けたことは、自分の仕事以外の角度の視点もあって参考になった。また「時間短縮だけがタイムマネジメントではない」という冒頭の言葉が、自分の思っていたタイムマネジメントと異なっていたので印象に残っている。
3)自分がなぜ仕事が遅いのかがよく分かった。今後は段取りを決めて仕事を進めていきたいと思った。
1)仕事を効率的に進めるためのテクニックをたくさん学ぶことができた。業務改善をどうしたら良いか分からなかったが、少しの工夫で色々変えることができると気づくことができた。
2)スキマ時間を見つけて、効率よく仕事をしていきたいと感じた。効率よく行うことは、プライベートな時間が増えるという事を意識して、スケジュール、書類、データ整理に取り組んでいきたい。
3)段取りについては今まで取り組んできたやり方でよいと気づけた。あとは個人の時間意識、優先順位の捉え方,コスト意識の持ち方が大切だと感じた。
アイル・キャリアの研修は、講師がお客様の元に伺い研修を行う派遣形式を採用しています。そのため、研修会場はお客様にてご手配いただいております。
自社の会議室や、外部の貸し会議室・レンタルスペース等、お客様のご都合の良い場所にて開催可能です。
自社で開催する場合は、移動の手間や交通費のカットもできるため、お客様の負担軽減にもつながります。
「時間は有限」「時間の使い方は、人生の質を変える、キャリアを変える」
タイムマネジメントの本質は、「何のためにタイムマネジメントするのか?」をハッキリさせることです。「行き過ぎた効率化がもたらす弊害にも目を向ける重要性」にも触れつつ、タイムマネジメントの考え方、方法論、コツを紹介しています。
リモートで会社を経営しつつ、国内外を問わず年間200日以上のセミナー登壇を続ける。多忙な日常の中、「仕事と家庭、プライベートのバランスをどう取っていくのか」といった課題に対して、タイムマネジメントの重要性を実感するようになり探求、今日に至る。趣味は水泳、ランニング、ストレッチ、ヨガ、筋トレ、サーフィンなど。
【講師略歴】
2006年 株式会社アイル・キャリアを創業
2013年 海外(ベトナム)でセミナー講師デビュー
2019年 出版『稼げる講師、稼げない講師どこが違うか』(あさ出版)
2020年 東洋経済オンライン記事が週間アクセス数ランキング第一位を獲得
2021 年 世界最大の会員制人材開発組織 ATDジャパンサミットにて、DX スタディグループのメンバーとして登壇
2022 年 世界最大の会員制人材開発組織 ATD ジャパンサミットにて、DX スタディグループのメンバーとして登壇
目まぐるしく変化を遂げる社会や企業において成功するために、イレギュラー対応力は個人としても企業としても必要不可欠なスキルです。イレギュラー対応力はタイムマネジメント研修を受講することで磨き上げることができます。限られた時間の中で業務を効率的にこなし、時間にも心にも余裕を持つことができれば、イレギュラーな事態が発生しても落ち着いて対処できるようになるからです。
アイル・キャリアでは「タイムマネジメント研修」を提供しています。オーダーメイド、完全カスタマイズにも対応可能なため、貴社に適した「ワークスタイル」を学習するようなコンテンツの提供も可能です。ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
株式会社アイルキャリアは、お客様ごとに抱える課題や目標に合わせたオーダーメイドプログラムで”学び”を提供する研修会社です。官公庁・自治体から上場企業、医療法人や学校法人まで様々なお客様に対して、ご要望と時流をふまえた必要な”学び”を、新人から管理職まで幅広く提供し、組織の人材育成を支援しております。特徴としては、その研修で達成したい目標(行動変容)の先にある成果、パフォーマンス(行動変容の結果得らえるもの)までを意識してプログラムを作成することにあります。