お気軽にお問合せくださいませ。

03-6905-7195
営業時間
9:00〜18:00 (土日祝は除く)

【キャリアデザインシートとは?
必要な要素や書き方の失敗例を解説

キャリアを自らデザインするには、「キャリアデザインシート」が役立ちます。キャリアデザインシートは、従業員が自分のスキルや目標を整理し、実行するのを手助けしてくれます。ただ、実際に、キャリアデザインシートを作成したいと思っても、「どのように書けばいいのかわからない……」という方は多くいらっしゃいます。本記事では、キャリアデザインシートの書き方や重要性、失敗例などをまとめて解説します。

キャリアデザインシートとは?

SKILL

キャリアデザインシートは、自身が望む未来や理想を実現するための方法を図表化したものです。いつでも確認・修正ができるように見える化し、計画を整理するために用いられます。メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手が作成した、マンダラチャートもキャリアデザインシートの一種です。キャリアデザインシートがあることで、自分の目指すキャリアを視覚的に整理でき、管理やフィードバックもスムーズにできるようになるでしょう。国内では、「ジョブ・カード」とも呼ばれるものもあり、求職活動や能力開発などさまざまな場面で活用されています。

キャリアデザインシートの重要性

超重要

キャリアデザインシートは、自分の将来像を把握するための重要なツールです。キャリアデザインとは将来の理想の自分像をイメージしながら、自己実現を果たすためにやるべきことを考えることを指します。自己実現を果たすために、スモールステップでプロセスを考えることが必要ですが、そのプロセスを整理する際に役立つのがキャリアデザインシートです。やるべきことが可視化されるため、実際の行動にうつりやすくなります。
また、場合によっては、キャリアデザインシートによって仕事だけでなく、人生そのものを見つめ直すことも可能となります。

キャリアデザインシートの書き方(必要な要素)

HOW TO

では、キャリアデザインシートの書き方について紹介します。ここでは、キャリアデザインシートを作成する際に含めるべき要素や項目について解説します。

過去の経験を整理する

まずは、自身の過去の経験を整理しましょう。この場合の過去の経験とは、職業に関するものだけではなく、「人生そのもの」のことをさします。これまでの人生でやりがいを感じたことや、身につけた知識やスキル、楽しいと感じたことなどをノートにまとめてください。
また、苦手なことや好きでないことも洗い出すことが大切です。自分の得手不得手や好き嫌いが明確になると、下記のようなことがわかります。

  • 自分の適性
  • 理想とする生き方や働き方
  • 重要視している価値観
  • 譲れない条件
現状を把握する

次に、現状を把握します。周囲から期待されていることや、現時点で身につけているスキル、経験について洗い出しましょう。過去を振り返った時と同様、弱みや苦手なことについても書き出すことを忘れないでください。
また、自分の長所や短所について友人や家族に聞いてみたり、ストレングスファインダーなどのオンライン上で診断できるアセスメントを活用することもおすすめです。第三者の客観的な視点などによって、自分では気づかなかった一面、新たな可能性を知ることができるかもしれません。

なりたい将来像を明確にする

次に、将来や未来にフォーカスします。過去や現状を踏まえ、将来的に就きたいポストやチャレンジしたいことを書き出してください。現在のポジションでの評価基準だけで考えるのでなく、自由な発想で「なりたい自分」を想像してみることが大切です。
また、下記のようなライフイベントを含めずにキャリアデザインを描いてしまうと、実際にこれらのライフイベントが発生するたびにイレギュラーの発生となり、キャリアデザインを練り直す必要が出てきてしまいます。あくまで予定で構いませんので、これらのライフイベントも考慮した上で、キャリアデザインを作りましょう。

  • 結婚
  • 出産
  • 転勤や引越し
  • 家族の介護
実現する方法を考える

最後に、自身の理想とする未来像や将来像に近づくためのプランを考えます。スキルが足りないのであれば能力開発計画を、知識が不足しているのであれば学習計画を、そして経験がないのであれば経験を積む機会を生み出すために何をすれば良いのかといったことを考えましょう。
その際に、パッと思いついたことが必ずしもベストな選択肢、方法論であるとは限りません。積極的に情報を収集して、手段を1つに絞らず、さまざまなやり方を考えてみることをおすすめします。複数のやり方や選択肢を用意しておくことで、ある手段でうまく行かなかった際に、他の手段に変更して試していけるからです。

キャリアデザインシートの書き方の失敗例

NG

次に、キャリアデザインシートを作成する際によくある失敗例について紹介します。

具体性に欠ける

キャリアデザインシートに書かれた目標が具体性に欠けていると、結局、何がしたいのかが分かりづらくなってしまいます。キャリアデザインシートを作成する際には、大まかな将来像や理想像を描いた上で、当面の目標は何かを設定し、具体的な行動計画を作り込むように心がけてください。
より具体性のあるシートにするためには、目標や夢に対して1か月後、半年後、1年後など期限を決めて段階的な目標を立てることがおすすめです。

目標が高すぎる

志を高く持つことは良いことではありますが、その志があまりにも現実からかけ離れていると、自ら実現可能性が感じられなくなってしまいます。大きく考えることは重要ですが、当面の目標は、少し無理をして頑張ればできるレベルの目標を立てることを心がけましょう。
また、期間を決めて、その間は、その目標達成に時間とエネルギーを集中できるのであれば、いまの自分で達成できるかどうか分からない大きな目標を具体的に設定することも自らの能力を解放することに繋がります。

キャリアプランを立てるメリット

メリット

ここでは、キャリアデザインシートを通じてキャリアプランを立てることのメリットを解説します。

モチベーションが上がる

仕事のモチベーションが下がる理由は、仕事や働くことの目的、意味を見失うからですキャリアプランを立てると、日々の業務が自分の理想や夢とどう繋がっているのかが感じられ、仕事に対するモチベーションが上がり自律的に取り組めるようになるでしょう。
また、目標や夢を実現するために設定した段階的な目標を達成するたびに理想に近づいていることも実感できるため、自信を持てるようになるはずです。

時間を有効に使えるようになる

キャリアプランを立てたり、キャリアデザインシートに書き出したりして中長期的な目標を設定することで、今やるべきことの優先順位が明確になってくるでしょう。
また、キャリアプランを考えることで普段から自分のキャリアに対する意識が高まります。結果として、自分の目標や理想を実現するために役立つ情報に敏感になり、さまざまな出来事をチャンスとして捉え、チャレンジできるようになります。時間の使い方も変わり、自然と有効活用できるようになります。

まとめ

この記事では、キャリアデザインシートの重要性や作成方法、そして作成時の注意点などについて詳しく解説しました。キャリアデザインシートを活用して自分の今と未来を確認して、夢や目標を実現するためにどのように進むべきかをよく考えてみてください。そして、今回紹介した作成方法を参考にしながら、自分のキャリアデザインシートを完成させましょう。

この記事の監修者

代表取締役社長

五十嵐 康雄

株式会社アイルキャリアは、お客様ごとに抱える課題や目標に合わせたオーダーメイドプログラムで”学び”を提供する研修会社です。官公庁・自治体から上場企業、医療法人や学校法人まで様々なお客様に対して、ご要望と時流をふまえた必要な”学び”を、新人から管理職まで幅広く提供し、組織の人材育成を支援しております。特徴としては、その研修で達成したい目標(行動変容)の先にある成果、パフォーマンス(行動変容の結果得らえるもの)までを意識してプログラムを作成することにあります。 

代表取締役社長

五十嵐 康雄

株式会社アイルキャリアはお客様ごとに抱える課題や目標に合わせたオーダーメイド研修で”学び”を提供する研修会社です。

官公庁・自治体から上場企業、医療法人や学校法人まで業界業種・官民問わず様々なお客様に対して、ご要望と時流をふまえた上で、必要な”学び”を新人から管理職まで幅広く人材育成を支援しております。