最終更新日 2026年8月1日
2006年に小さな一歩から始まったアイル・キャリアは、
今、このホームページをご覧いただいている方は、少し意外に思われるかもしれません。
私は、人材育成の仕事をしています。
しかし、会社員だった頃の私は、研修に対してあまり良い印象を持っていませんでした。
「現場のことも知らない人が、なぜ偉そうに話をするのだろう。」
そんな気持ちで、腕を組みながら研修を受けていた一人でした。
営業という仕事は嫌いではありませんでした。
大学時代には通信会社で飛び込み営業のアルバイトを経験し、月間・四半期ともに全社員を含めた営業成績でトップになりました。
卒業までの3年間、その会社の社長から毎年「うちへ来てほしい」と手紙をいただいたことは、今でも忘れられません。
社会人になってからも、新規営業は得意でした。
営業成績も決して悪くありませんでした。
それでも、心のどこかで思っていました。
「この仕事を、私はいつまで続けるのだろう。」
そして、研修が始まる前から、私の耳は閉じていました。
一本の研修が人生を変えた
そんな私の人生を変えたのが、
津田妙子先生の「プラスマインド研修」でした。
先生は、それまで私が出会ってきた講師とはまったく違いました。
受講者を否定しない。
温かく見守る。
一人ひとりの可能性を信じる。
今でも忘れられない場面があります。
私は一番後ろの席で腕を組み、ワイシャツの袖をまくり、ジャケットも脱いで座っていました。
人事担当者から注意を受けたそのとき、先生は笑顔でこうおっしゃいました。
「いいじゃない。
やる気が満々に見えるわ。」
私は驚きました。
否定されると思っていたからです。
でも先生は、まず私を受け入れてくださいました。
その瞬間、閉じていた耳が少しだけ開いたような気がしました。
そして、研修で学んだことを、私は素直に実践してみました。
毎日の出来事を前向きに捉え直すこと。
今でいう「リフレーミング」です。
すると、営業成績はさらに伸び、新規営業だけでなく、お客様との長いお付き合いも増えていきました。
常に、トップクラスの成果を上げられるようになりました。
そのとき私は、確信しました。
人は変われる。
そして、そのきっかけは、
人との出会いなのだ。
私がこの会社を創った理由
「私のように、研修に価値を感じていない人が、まだたくさんいるのではないか。」
その思いが、アイル・キャリアを創業する原点になりました。
社名には、
「I will」
という想いを込めました。
自らの意思で未来を切り拓く。
人は、自分の可能性に気づけば変われる。
私は、そのことを自分自身の人生で教えてもらいました。
創業前、私は津田妙子先生のもとを訪ねました。
「先生のような仕事がしたい。」
そうお伝えすると、先生は優しく微笑みながら、
「困ったことがあったら、いつでも相談に来なさい。」
と声をかけてくださいました。
その後も毎年、お手紙を交わしました。
今でも先生からいただいたサイン入りの本は、私の本棚に大切に置いてあります。
私にとって津田先生は、
人生の恩人です。
ATMという小さな約束
津田先生から教えていただいた言葉があります。
「明るく、楽しく、前向きに。」
私は20年以上、研修で登壇するとき、必ずホワイトボードの左上に
ATM
と書いています。
その横には、
明るく、楽しく、前向きに。
この言葉を書きます。
受講者の皆様に説明することはほとんどありません。
強要することもありません。
これは受講者へのメッセージではなく、
私自身への約束だからです。
「今日一日、どんなことがあっても、私は明るく、楽しく、前向きに、この場に向き合おう。」
その覚悟を決める、小さな儀式です。
研修が終わると、私は最後にホワイトボードを消します。
そのとき、静かに自分へ問いかけます。
「今日もATMでいられただろうか。」
この小さな習慣は、20年以上続いています。
振り返れば、これが私自身が最初につくった
「仕組み」
だったのかもしれません。
会社を創業して20年。
決して順風満帆だったわけではありません。
リーマンショック。
東日本大震災。
そして、新型コロナウイルス。
人材育成という仕事は、人が集まることで成り立つ仕事です。
だからこそ、社会が止まることは、事業そのものが止まることを意味しました。
そのたびに、自分へ問いかけました。
「意志の力だけで、この状況を乗り越えられるだろうか。」
答えは、
「No」
でした。
もちろん、意志は大切です。
困難な時ほど、「前へ進もう」と決断する意志は必要です。
しかし私は、20年間の会社経営を通して、一つのことを学びました。
人は、意志だけでは走り続けることはできない。
だから私は、意志に頼るのではなく、続けられる仕組みをつくることを大切にしてきました。
毎朝5時に起きること。
学ぶこと。
心と身体を整えること。
振り返ること。
日曜日には必ず泳ぐこと…。
小さな約束を、自分との約束として守り続けること。
その積み重ねが、困難な時代を乗り越える土台になりました。
そして、もう一つ学んだことがあります。
一人で頑張ろうとしないことです。
自分を信じる。
仲間を信じる。
お客様を信じる。
家族を信じる。
私は20年間を通して、一つのことを学びました。
信頼とは、一日で生まれるものではありません。
毎日の小さな約束を守り続けることで、少しずつ育っていくものです。
そして、その信頼は、まず自分自身との間に生まれます。
自分との約束を守り続ける。
その積み重ねが、
自己信頼となり、
自信になります。
私は、本当の自信とは、自分を大きく見せることではなく、
自分との約束を守り続けた結果、生まれるもの
だと考えています。
だからこそ、人を育てる立場にある私自身が、
自分との約束を守り続けることを何よりも大切にしています。
自分を信じられる人だからこそ、
相手を信じることができる。
相手を信じられる人だからこそ、
その人の可能性を信じることができる。
20年間を振り返って、一番大きな学びは、
人材育成の方法ではありません。
「人として、どう生き続けるか。」
その答えでした。
だから今、私は心から思います。
人は変われます。
でも、
変わり続けるためには、仕組みがいる…。
次の20年へ
AIが急速に進化する時代を迎えています。
だからこそ、私は人を育てる仕事の価値は、これからさらに高まると信じています。
AIに任せることはAIへ。
そして人は、
人にしか生み出せない価値を磨いていく。
私が目指したいのは、
誰かを私のように変えることではありません。
その人自身がまだ気づいていない可能性に光を当て、
「自分にも、まだできることがある。」
そう思えるきっかけをつくることです。
私には特別な才能があるとは思っていません。
人より強い意志があるとも思っていません。
だからこそ、私は仕組みをつくり、習慣を大切にしてきました。
そして、その積み重ねが、自分を信じる力になりました。
私は、これからも自分らしい光を灯し続けたいと思っています。
それは、自分が目立つためではありません。
私の光が、目の前にいる一人の可能性を照らし、
その人が自分らしい光を見つけるきっかけになれたら、それほど嬉しいことはありません。
人は変われます。
私自身が、そうだったからです。
そして私は、これからも信じ続けます。
人の可能性を…。
株式会社アイル・キャリア
Founder 五十嵐 康雄
開催日時:2026年8月12日(水) 10時~12時
開催方法:オンライン(ご招待制/参加費無料)
第1部 AI時代、人材育成は何を目指すのか。
第2部 これからの人材育成を、ともに考える。
※内容は、2026年7月30日現在の予定であり、一部変更となる場合があります。