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メタバースを活用した組織活性化&人材育成

1.はじめに

※本ページは、2023年2月20日に更新しています。

2022年、バズワードになった
メタバース

2022年、メディアで目にしない日は無いという位、

バズワードになったメタバース。

 

「いまさら、誰かに聞くのも少し恥ずかしい…」

という方もいるようです…。

 

巷では、

「メタバースは、本当にくるんですか?」

「セカンドライフと同じでしょ…」

 

そんな声を耳にしますが、予想では、2030年に市場規模が、670兆円になると言われています。そして、あのフェイスブックが、社名を「Meta」に変えたり、1兆円規模の投資をするとも言われています。どこか、社運をかけている覚悟さえ感じます…。

 

すでに、トイレと食事以外は、メタバースの中で生活するなんて人も出来ている様ですが、

実際、これから、そんな世の中になっていくのかどうか分からないし、現時点で、みんながそんな世の中を望んではいるとは思えません…。でも、MetaAppleなどの動向を見ていると、かなり、本腰を入れてきているなと感じます。

2022年3月、社内MTGで
メタバース活用スタート

そこで、弊社は、2022年の3月、VRゴーグル(オキュラスクエスト2)を購入して体験してみました。まず、はじめに、MetaのHorizon Workroomsでミーティングを実施し、その後、cluster (クラスター)やVRチャットに入って遊んでもみました。大企業やメタバース開発のスタートアップ企業が開催するメタバース内のイベントにも10以上参加したり、メタバースの専門家20名以上の方からも話を伺いました。

 

実際、メタバースに入ってみて実感したのは、本当に、本人が近くにいるような感覚です。おまけに、ZOOMの画面共有のように、資料をスクリーンの壁に表示することもできます。

 

 

今後、まだまだ改良され、進化していくことと思いますが、もしかしたら、ZOOMよりも

普及するかもしれないなと感じました。

 

「メタバースってゲーマーのための場所でしょ。」

 

「おもちゃみたいなものでしょ。」

 

「ネット上に仮想空間が作られて、そこでビジネスするなんてあり得ないよね…。」

 

こういう声も聞こえてきます。

 

もちろん、一時のブームで終わるかも知れないし、過剰な期待だけが先行しているのかも知れません。現実に、メタバースが先行しているアメリカでは、次々と企業が参入したけど、思うように成果が出ていない。そういう話も多々あります。でも、だからといって、やらない、使わない、無理だよと可能性に蓋をすることは簡単だと思います。

 

 日ごろ、学びを提供している人材育成の専門家として、まずは、自らトライしてみよう。メタバースを活用して組織活性化や人材育成の可能性を探ろうということで、ミーティング、コーチングセッション、座談会、プライベートセミナー、研修など、色々と実践してきました。

 

この記事は、テクノロジーの専門家ではない人材育成の専門家が、実際にメタバースで研修、セミナー、コーチングなど実践して得た知見、学びをまとめたものです。

 

 

メタバースを活用した組織活性化&人材育成のお問合せ

2.メタバースとは

メタバ―スとは、インターネット上の仮想空間、3Dインターネットのこと
本質は、他者との交流

メタバースとは、インターネット上の仮想空間。

3Dインターネットとされていますが、その本質は、

他者との交流にあります。

 

技術的には、ARベース(ポケモンGOなど)、

VRベース(HMD)の2つがあって、メタバースによって、バーチャルとリアルの融合が図れます。普及には、デバイスの開発が課題とされていて、新しいデバイスが開発されても、半年も経てば古くなってしまうと言われています。また、VR(HMD)は、いまのところ5万円以上と高価で、視力の低い人は、VRレンズなどを購入する必要があるなど、少しハードルが高い面があります。また、人によっては、VR酔いするという課題もあります。

 

一方、多様な生き方、人格が肯定される場にもなり得るものとされおり、それによって新たなエコシステムや経済基盤となる可能性が指摘されています。

 

 

    メタバースという言葉の認知度は、全世代平均で71%、前年比約4倍の大幅増加
「メタバースに関する意識調査2022」(電通グループ実施)

 

 

3.メタバースで組織活性化&人材育成は可能か?
 ZOOMとの違い ~

メタバースでは、
記憶力や発言量が向上、
自己開示も進む
リアルとオンライン研修の中間

 

コロナ禍で、一気に普及したオンライン研修。その多くがZOOMなどのミーティングアプリを使用して行われています。ミーティングアプリによる研修が視聴覚に訴えるコミュニケーションとなるのに対して、メタバ―スは、身体感覚に訴えるコミュニケーションが可能になることが特性です。また、メタバースは、場であるという点もZOOMなどとは異なります。

 

メタバースでは、アバターコミュニケーションによって、本人の姿は実際に会うまで分かりません。そのため、性別、世代などを意識せず、フラットに、円滑に、腹を割ったコミュニケーションが可能となります。結果、オープンな雰囲気の中での学びが可能です。

 

米国メリーランド大学の研究者らの発表によると、「人は2Dの画像よりもVRを用いたときに、より良く情報を記憶できる」とのこと。また、東京都市大学の研究によれば、「2次元のチャットより、3次元のアバターを使った話し合いの方が、発言は多くなる」という話もあります。(情報処理学会研究報告 Vol.2021-HCI-194 No.1 東京都市大学 井出将弘・市野順子・  横山ひとみ・淺野裕俊・宮地英生・岡部大介)

 

フェイスブックのVR/AR部門Facebook Reality Labsの研究者らは、会議中のユーザーの行動(behavior)に注目し、その実験を通じて、ビデオ会議ではVR会議に比較して、相づちが増える。相手の顔を見る頻度が増えるといった結果を導き出しました。研究者らは背景として、ビデオ会議では社会的なつながりを維持するために、より努力が必要なのではないか、という考察を述べています。それに対して、VR会議では、よりリアルなコミュニケーションに近いものとなるとも述べています。

 

 

米国では、ウォルマートが、社員用にVRゴーグル5千台購入し、新人研修に活用した事例が報告されており、国内でも、大手牛丼チェーン松屋が新人アルバイトの接客教育に活用したり、建設会社の安全教育や外国人労働者の日本語教育などに活用されています。

 

弊社では、これらを踏まえて、メタバースを組織活性化や人材育成、採用活動などの新しい手段の1つとして活用することを提案しております。

 

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4.メタバース研修、メタバースコーチング体験者の声

いつもと違う自分、
なりたい自分になれる良さ、
無責任に意思表示できる怖さ

 

・メタバースという環境が新鮮で、いつもと比べて創造性が発揮で来たような気がする

・オンラインなのに距離感が近く感じられて、気軽に話しかけられる

ZOOMと違って、話がかぶっても会話が成立するのがいい

・アバターという別の自分をまとうことで、いつもと違う自分で話すことができる

・恰好を気にしなくていいのが、気楽さを生む、気楽さが本音を生む

VRなしは、ディソシエイト(自分を俯瞰している)状態

VRありは、アソシエイト(自分の目線で見ている)状態

ZOOMFace to faceである点がメリットに感じるけど、逆に、常に見られている感で疲れてしまうことがある。その点、メタバースの方が連帯感を感じるし、安心できるので集中できる

・匿名性が保てれば、安心感が得られるなどのメリットが。ただ、無責任に意思表示できてしまう怖さもあると感じた。

 

5.メタバースで研修、コーチングをしてみて

新しい学びの場の1つとしての可能性

・メタバースは、講師と受講者がフラットになれる場である

・VR(HMD)使用は、MUSTでない。VRを使うことの価値は、没入感と身体性にある

・単純に、面白いとか、好奇心がもてるといった

 ことは、人の創造性を喚起する

・人は、環境や空間が変わると、自分を変えることへの心理的ハードルが下がる

・アバターによって、いつもと違う自分、なりたい自分になることを可能にする

・アバターコミュニケーションによって、自己開示への心理的ハードルが下がる

 
 

   代表の五十嵐は、2022126日、世界最大の会員制人材開発組織ATDのジャパンサミットで、「メタバースと人材育成」をテーマに研究結果と実践例を発表しました。

 

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代表取締役社長

五十嵐 康雄

株式会社アイルキャリアはお客様ごとに抱える課題や目標に合わせたオーダーメイド研修で”学び”を提供する研修会社です。

官公庁・自治体から上場企業、医療法人や学校法人まで業界業種・官民問わず様々なお客様に対して、ご要望と時流をふまえた上で、必要な”学び”を新人から管理職まで幅広く人材育成を支援しております。